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密室

 こちらではご報告していなかったのですが、久しぶりに仕事の依頼があり絵を描きました。
講談社「群像」2020年11月号内の、特集”密室”の扉絵です。
もうすでに12月号が発売されているので、書店では手に入らないと思われますが、バックナンバーで購入可能です。

群像バックナンバー

興味を引かれた方は是非よろしくお願いします。

「密室」と聞くと自分などはどうしても殺人事件を連想してしまい、サスペンスや推理的な絵が必要なのかと思ってしまったのだがそんなことはなく、6名の作家の方々がそれぞれに密室をテーマに創作されていて、その連想は意味がなかった。
なのでデザイナーさんからのオーダーも、密室というお題で大喜利をしてくださいと言った感じだったのでいろいろ案を出した。
そこで、改めて密室ということを自分なりに考えてみた。で、思ったのが春から初夏にかけての非常事態宣言による外出自粛の日々だ。
自主的な軟禁状態のような状況に陥った方もおられたのだろうな、と。ある意味密室と言えるのではないか。
そうなると密室とは特別な状況というわけじゃなくて、あちらこちらにあってそれぞれに何かエピソードができていたのかも知れない。
ならばそのあちらこちら、それぞれを包括するような絵を。という流れで下の絵で決定となった。

こういう密度の高い絵はしばらく描いていなっかた。なぜなら時間がかかるから。
今の環境だとどうしても敬遠したくなるモチーフなのだが、仕事となれば別の話でこれがベストとなればもちろん描く。
特に今回は久しぶりの依頼だったので、時給換算など度外視で描いた。
結果かっこいいページができたのでよかった。本当によかった。

「群像」2020年11月号創作特集”密室”扉絵

おつかれさまです

 何から申し上げて良いかわからん、というのはえらいこと前の記事から間が空いてしまったのと、今年はいろいろあり過ぎている所為だ。
みなさんそれぞれにご苦労があるかとは思うが自分もそうで、いろいろ影響を受けて四苦八苦して今日まで暮らしていた。
ひとつひとつ語るまでもない、お察しいただけると思う。
今更なにがどうとかあれがどうとか、散々いろいろなところで語られ議論されているであろうから、自分ごときが申し上げる必要はないんだけども、思うのは、今までだっていろいろあったしなんとかして生きてきたんだから、これからもなんとかして生きていくんだという事。

知人が今年開催した個展のタイトルが「それでも生きていく」と付けられていた。
超が付くぐらいのポップな色使いで描かれた大勢のポートレート。会場には行けなっかったので、画面越しにそれを拝見していたのだが、人を愛おしく思う気持ちと力強く励ます気持ちみたいなものを感じた。
今根源的に必要な気待ちなんじゃなかろうか。
すごくパワフルな作家さんだ。吉泉ゆう子さん。

自分にはとても真似できないので、せめて皆様お疲れ様ですと思って花束を描いてみた。
心労見舞い。

花束

プロフィール

うえのゆきお

Author:うえのゆきお
 上野幸男
フリーランスイラストレーター
1975年福島県会津若松市生まれ
イラストレーション青山塾10,11期修了
埼玉県在住


Website:https://www.uenoyukio.com
連絡先:0143mugio@gmail.com

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