2016/08/20
うまく言えない帰郷。古里。元気が出る本。
先日、故郷である福島県に帰省してきました。いわゆるお盆期間に。帰省ラッシュの最中に。
レンタカーで。
停滞、という状況が苦手というか嫌いなので、道路が渋滞することが誰でも予想できるこの期間は、
普段なら避けるのだけども今回は事情がありそうもいかなかったのでそうなった。
事情というのは家の事情で、別にここでわざわざ申し上げることでもないので申し上げない。
いつもなら一泊してトンボ帰りのようなスケジュールなのだけど、今回は3泊もしてゆっくりさせて頂きました。
ありがとうございます。
ゆっくりできた故に、上京して以来ほとんど会っていなかった人たちと会えた。お話もできた。
これがよかった。
まずは親戚の方々。
皆さん地元福島で生活している年配の人たち。
会食の席があったのだが、皆さんよく喋り、よく笑っておられた。明るかった。
そして地元にいた頃、よくお世話になった居酒屋の大将。
お店に寄らせて頂いて、久しぶりにお話もゆっくりさせてもらった。
相変わらず活力の溢れる感じ。昔と少しも変わっていなくて嬉しかった。
本当に。
他にもあちこ寄らせてもらったが、見かける人たちは自分が住んでいた頃と変わらない様子だった。
表面上は。
東京にいると、福島に関するいろいろな話を聞いたり見たりする。
明るい話、暗い話、本当の話、嘘の話。
なので、地元で暮らす方々の心境は複雑であるのかもしれない。
複雑な気持ちを抱えながらも、そこで暮らし続けること。
うまく文章にできないが、あえて言うならばいじらしいし愛おしいと思う。
帰ってこれる故郷があって、東京で活動できるのもそこで暮らしている人たちのお陰じゃなかろうか。
そんな方々の力にいつかなれたら、と思い絵を描いてる部分もあるのですよ。
先月、関西在住のヤタヨシヤス氏から、「元気が出る本」の選書依頼というお願いを承った。
聞けば、震災で被災した方々の為に、クリエイターの人たちが選んだ元気が出る本を書店やwebで紹介するという活動を
お一人でやられているとの事。
元気が出る本webサイト http://b-bookstore.net/
ブログ http://bioodbord.blog103.fc2.com/
自分なんかが選んで良いのかとか、よく自分を見つけたなぁとか、いろいろ頭に浮かんだが、
依頼されたならご協力いたしましょうと思い、恥ずかしながら選ばせて頂いた。
二冊も。
町田康さんの小説「きれぎれ」
http://bioodbord.blog103.fc2.com/blog-entry-2044.html
イラストレーターの大塚いちおさんの作品集「MAGIC」
http://bioodbord.blog103.fc2.com/blog-entry-2045.html
被災した方々の心にプラスの作用がもたらされれば幸いです。

これは地元の民芸品、起き上がり小法師をモチーフに作られた箸置き。
小休止できたのでまた絵を描きます。
個展に向かって!明日に向かって!