はじめのころ

 晴れてはいるが風が強いので、暖かいのか寒いのいか判断に困るこの頃。
街のあちこちで花が咲いているのが目につくようになってきたし、日なたで奥さんが日焼けの心配をし始めたりして、
自分はその横で鼻水が止まらなかったりする。
桜の話題も出てきた。
回りくどくなく言うと春やねということなのだけど、この時期は卒業のシーズンと言って間違いないと思う。
卒業なんてイベントは、あまり自分には関係ない。
関係ないがちょっとその雰囲気を味わいたくなり、人様の卒業に首を突っ込もうと思って先日、
自分もかつて在籍していた、イラストレーション青山塾の修了展を見に行ってきた。
 
自分が在籍していたのはもう随分前の2年間のみで、何年前か計算するのも億劫な程度前なのだけど、その雰囲気に触れるといろいろと思い出されてきて、表面には出さないものの気持ちは少し高揚した。
在籍当時すでに三十路は過ぎていたのにもかかわらず、子供だったなぁ愚かだったなぁと感じることが思い出される。
しかし、反面楽しかったことも多く思い出されて、年齢に違和感は感じるが青春という言葉が浮かぶ。
当時仲が良かったひと達で未だに付き合いのある人もいるが、ほとんどが音信不通だ。
みなさん元気にやっているのだろうか。
ある先生に良い絵を描けるようになるには10年はかかると言われた。
あれからぼちぼち10年になるような気がするのだが、良い絵になってきているのだろうか。

それと、この時期は自分が上京した時期でもあり、東京生活に漠然とした期待を抱いていた記憶が重なる時期でもある。
要は浮かれていたのだ。
その後いろいろな人に出会って、様々な経験をして現在に至るわけだけども、上京したのも青山塾が発端なので、東京での自分の歴史の最初を実感して、懐かしい気持ちになった。
思えば遠くに来たもんだ、と思ったがそんなに遠くに行けてない気もする。
まだまだ歩かなくてはいけない。

東京タワー

事後報告と反省

つづき

で、なにをやりたかったかと申しますと
ただ人物画を描くのもなんなんで、男女の関係性を見た人に想像させるような展示内容にしたっかたのです。
主役となるのは、以前の記事で披露した女性と、前回の記事にあります男性。
いずれも、まだ行き先の定まらぬ若者です。
この二人の人生の線は、交わるのか平行線のままなのか、あるいは全然無関係に離れていくのか、
そのあたりを、それぞれが想像してもらえればなぁ、という思惑でした。

γ1α4
これは二人の過去というイメージでした。
知り合い、友達、見ず知らずの他人、微妙な距離で座っている二人の関係性はどうなのか。
近いような遠いような距離。

テーブルの上

洗面所の棚
この2点は現在の二人が目にしているもののイメージで描きました。
本当は、この2点のような絵をもっと沢山集めて、二人の人物像を想像してもらうつもりでした。
言わば二人の内面を形作るパーツ。
そこから二人の物語を膨らませて見せたかったのですが、圧倒的に点数が足りなかった。。。
結果中途半端感が否めない展示となってしまいました。

いろいろとコンデションが整わない中での制作であったのはそうなんですが、
仕事となればそんなこと言ってられないので、やはり自分の甘さが出たなと思う次第です。

次は今回できなかったことも含め、さらに見て楽しめるものを描きたい、と思います。

反省

完全な事後報告

今朝、早くに外出した奥さんから「つくしが生えている」という報告を受けた。
春だねぇ、と言い合った。
今週末には桜が咲き始めるかも、と天気予報で言っていてやはり春だねぇと素直に思う。
季節が変わっていく、ということは時間が過ぎていってるということで、始まったこともあれば終わっていくこともある。
当たり前だけど〜
当たり前だけど〜

そんなわけで、去る3月6日。自分が参加していた、青山外苑前のダズルギャラリーでのグループ展
「Black & White Part2」が無事終了しました。
お忙しい中足を運んで下さった皆様には、本当に感謝いたします。
ありがとうございました。
ご一緒した作家の皆様、お声掛けして下っさたオーナーの村松様
ありがとうございました。

以前の記事で、今回は今までと違うことをしたいなぁ、などと願望を漏らしたと思うのですが
やるにはやったつもりですが、やりたいことの半分も出来なかった感じでした。
なので自己評価がもっとも低い展示となってしまい、反省山盛りです。
次回機会があるのなら、びしっとやりきりたい。
機会があるのなら

ベータ のコピー

最近離れていた、人物をメインにした絵を描いてみました。
やはり、ブランクがあるとなかなかうまいこといかず苦戦しました。
今後懲りずに描いてくと思います。

つづく

宣伝します

 随分と更新が停滞してしまいまして、申し訳ございません
例年になくバタバタしていました。
ようやく落ち着いたのでようやく更新いたします。

まずはシーエム
いよいよ、今週末の12日土曜日から公開される映画「エヴェレスト 神々の山嶺」
こちらの原作は、あの夢枕獏氏による小説「神々の山嶺」なのですが、
この原作のスピンオフとなる山岳小説の短編集「呼ぶ山」が文庫化され先月の25日に出版されました。
その文庫の装画をわたくしが担当させていただきました。
下にあるのがその絵です。

呼ぶ山

夢枕獏さんといえば映画化された「陰陽師」の原作者。
自分はキマイラシリーズの方がすぐ頭に浮かぶのですが、小説を読み始めた中学時代からすでに第一線でご活躍されていた大御所のイメージ。
そのような方のお仕事をお手伝いすることなど夢にも思っていなかったので、お話が来た時はビビりました。
編集の方のお力もお借りしてなんとか描きあげた感じですが、周囲の好評もいただき結果よい仕事となり安心しております。
よかった。。。
余談ですが、2012年に出版されたハードカバーのデザインをされたのが、自分が絵の仕事を初めていただいたデザイナーの川名潤さんによるもので、勝手になんとなく縁をかんじました。
ほんとに勝手に

呼ぶ山 写真
山岳小説なので、内容は全編山にまつわる物語です。
ご自身も登山をなされるということで、山道や登山者の心境の描写はすごく明確かつリアルで
山登りに縁がない自分が読んでも、その状況を体感しているが如くに把握できました。
それゆえにどんどん読ませられてしまいました。
そしてやはりそこは夢枕獏氏、ただの山の話で終わるはずがなく、いつの間にか正体の知れない世界に立たされる展開が待っています。
不思議な読み味の作品集です。
気になった方は是非手にとってみてください。

事後報告になってしまい申し訳ありません
もう売ってます!
http://www.kadokawa.co.jp/bunko/bk_detail.php?pcd=321509000154