2016/03/22
はじめのころ
晴れてはいるが風が強いので、暖かいのか寒いのいか判断に困るこの頃。街のあちこちで花が咲いているのが目につくようになってきたし、日なたで奥さんが日焼けの心配をし始めたりして、
自分はその横で鼻水が止まらなかったりする。
桜の話題も出てきた。
回りくどくなく言うと春やねということなのだけど、この時期は卒業のシーズンと言って間違いないと思う。
卒業なんてイベントは、あまり自分には関係ない。
関係ないがちょっとその雰囲気を味わいたくなり、人様の卒業に首を突っ込もうと思って先日、
自分もかつて在籍していた、イラストレーション青山塾の修了展を見に行ってきた。
自分が在籍していたのはもう随分前の2年間のみで、何年前か計算するのも億劫な程度前なのだけど、その雰囲気に触れるといろいろと思い出されてきて、表面には出さないものの気持ちは少し高揚した。
在籍当時すでに三十路は過ぎていたのにもかかわらず、子供だったなぁ愚かだったなぁと感じることが思い出される。
しかし、反面楽しかったことも多く思い出されて、年齢に違和感は感じるが青春という言葉が浮かぶ。
当時仲が良かったひと達で未だに付き合いのある人もいるが、ほとんどが音信不通だ。
みなさん元気にやっているのだろうか。
ある先生に良い絵を描けるようになるには10年はかかると言われた。
あれからぼちぼち10年になるような気がするのだが、良い絵になってきているのだろうか。
それと、この時期は自分が上京した時期でもあり、東京生活に漠然とした期待を抱いていた記憶が重なる時期でもある。
要は浮かれていたのだ。
その後いろいろな人に出会って、様々な経験をして現在に至るわけだけども、上京したのも青山塾が発端なので、東京での自分の歴史の最初を実感して、懐かしい気持ちになった。
思えば遠くに来たもんだ、と思ったがそんなに遠くに行けてない気もする。
まだまだ歩かなくてはいけない。
