2015/03/17
自分語り
今日は非常に暖かい日だ。もう完全に春やん、と思わせうるに充分な日和であるけど、そこはまだ油断できぬ。三寒四温とか言うし、朝晩はまだ寒い。
ほんとに油断ならん気候が続く。まぁ毎年のことだけど。体には気をつけましょうね。
こないだグループ展に参加、時間の許す限り在廊していた。いろいろな方とお話する事ができてありがたい思いをした。ありがとうございます。
そんな中で「ずっとこういう作風なんですか?」という質問を何回かされた気がする。こういう作風とは、いわゆる写真みたいな、リアリティの強いと言うのかな、写実性が強い作風という事だと理解して自分はお応えした。
振り返ってみれば、絵を真面目に描き始めた当初はそんなにリアルに描いてはいなかった。もっと創作というか、イマジネーションみたいなものを描いていた。でも続けていくうちにやめた。なんでか。
デフォルメの才能が無い、とかまぁいろいろな理由は思いつくのだけど、一番は説得力が無いと感じたのが大きかったように思う。
震災があった。さまざまな悲劇をテレビやその他のメディアで見たり聞いたりした。自分の故郷に近い場所である。
自分は離れた場所で絵を描いている。その絵は、はたして故郷の人たちに胸を張って見せれる代物だろうか?そう思って見返した絵は、なんだか意味のわからない、ただの自己満足みたいな感じがして、恥ずかしくてとても見せられない。申し訳ない気持ちになった。
そんな心の経緯があって、それまで描いていた作風を辞めて今に至る。
説得力が出たかは分からないが、今現在の自分の中身を見渡して見た限りではこの描き方が一番だと思う。今後変わっていく事もあるかとは思うが、基礎は変わらないように思う。
先日、故郷の大変お世話になった方に下の絵をポストカードにして送ったところ、とても喜んで頂けた。
喜んで頂けて自分も嬉しかった。いくらかましな絵を描けるようになったのかな、と思った。
まぁ気を使ってくれたのかもしらんけど。
こんなはなし、誰かおもしろいんだろうか
