2014/07/14
自画自賛の天才の馬鹿

昨日午後5時、自分史上最長の展示期間であった企画展、「悪女について」を描く が終了しました。炎天下であったり、台風が近づき強風が吹いたりする中、足を運んで頂いた皆様には感謝申し上げます。有難う御座いました。
そして、ダズルギャラリーオーナーの村松さん、今回まぜて頂いて有難う御座いました。
そして、デザイン協力、制作指導して頂いたマルプデザインの皆様、とても良い勉強をさせて頂き有難う御座いました。
今回得たものを励みに今後も精進していきます。
前述した通り、今回の展示の会期はおよそ2週間で自分が参加した展示の中では最も長く、そのお陰で会場では沢山の今までお会いできなかった方々とお会いすることができた。それに伴って、様々なご意見、ご感想を頂戴することができた。嬉しい。
多くの方々にお褒めの言葉を頂く事ができたのだが、自分は褒められる事が苦手、というかなんと言うか、まぁ苦手。
なんでか。だって、自分より断然良い絵を描かれているイラストレーターの方々が「いいですねぇ」と言って下さる。嬉しい、もちろん嬉しいのだが、どうしても、自分のような未熟者が滅相も無いですよ、勿体ないお言葉ですよ、という卑屈な心が働いて、体内がぐにゃぐにゃ波打ってなんかむず痒いような感覚を覚えて、どんな顔をしていいかわからなくなり恥ずかしい心持ちになるから。もう40にもなろうと言う年齢なのだから、普通に素直にお礼を申し上げればいいだけの話なのだが、それができないというのはなんとも情けないし、傍から見ればさぞ気持ち悪かろうと思う。もっとしっかりしなければいかん。
どげんかせんといかん。
下にあるのが今回原画と一緒に会場にて展示されていたもの。ワークショップ形式で作られ、販売はされないものの、自分の絵が初めて文庫の表紙になった紛れも無く記念すべき本。
初見から展示期間中は、なんだか他人事のようでポカーンとしてその存在の重要さがいまひとつ実感できなかったが、自宅に持ち帰り、本棚に納めてみてようやくほほう、そうかそうか、なるほどなるほど、と事の大事さに気付いて感慨深い思いが湧いてきた。

帯を外すと

花が描いてあり、文字通り華やかな感じに。
このアイデアは自分の担当デザイナーであったマルプデザインの李さんの発案で、自分は完全に乗っかる形。まだルーキー的なキャリアでありながら、この本を手にする人に対するサービス精神というか、おもしろい本を作りたい、という情熱が感じられて、自分は好感を持った。今後が楽しみ、などと偉そうな事を思った。
自分は誰かとひとつのものを作り出すという作業は初めてで、同じく李さんも初めてであったらしい。言わば新人同士が、どうにかこうにか悪戦苦闘して完成に至った苦心の作と言えると思う。賛否あるのは当然だと思う。
しかし、自分が思うのは、いつだって未熟者なのだ、と言うこと。いつだって未熟なのだが、そのときそのときで現時点の技術と経験を基に、最高のものを作る努力をする、そのくらいしか能がないのだ。
そういう点では今回我々は努力を惜しまなかった、と思うので、現時点で精一杯のものを作れたと思う。
あぁすれば良かったとか、こうしたら良かったのかーと気付いたことは、次の機会に生かすしかない。
それしかないのだ
これでいいのだ
あらためて、李さんお疲れ様でした。
おれたちがんばった