2014/05/15
緩和と緊張の谷間

ゴールデンウィークが終わり、休めた人休めなかった人それぞれがそれぞれに日常に戻らされて、五月病とか、ホームシックとか、金欠で給料日まで切ないとか、様々な感情を内包しつつも世間は当たり前に動いていますね。少なくとも自分の周囲はそう。しっかり日常を取り戻している。
素晴らしい事だと、思いますね!
と、じゅんいちダビットソンのサッカー選手の本田圭佑のものまねの口調をまねて言いたくなる程、日本人は勤勉であり真面目だな、と。一事が万事、その精神が日本という国を支えている、動かしていると勝手に想像してしまいます。いつまでも思い出に浸ってだらだらしてるんじゃないよ、と誰かに言われている気さえしてしまうくらいです。
前回の記事でお知らせした通り、ゴールデンウィーク期間中、自分は文京区千駄木にあるフリュウギャラリーにて、企画展に参加していました。それで無事終了しました。お忙しい中、御来場頂いた皆様には感謝申し上げます。有難う御座いました。
今回の展示、作家の在廊が当番制であった為、自分が在廊したのは二日間のみで時間も3時間半程度。なのでほぼどなたにもお会いできずに終わってしまいました。そして設営、撤去の作業もギャラリーのオーナーさんとスタッフさんにやって頂いたので、楽チンな反面、展示に参加している気があまりせず、ただただ遊びに来ている様な心持ちで、なんだか申し訳ないような、しかし気楽だなぁと思ったりうまく言えませんが複雑な心境でした。
しかし、遊びに来ている気持ちの割には所謂谷根千を全然満喫できなかったのが心残りでした。何故かと言うと、自分は言ってみればフリーターなので、世間の皆さんと同様に休んでしまうと後々しんどくなるのは明白と思い、結構働いていたから。在廊後はその足で職場に行き夜まで働くというスケジュールだった為ほとんど観光とかできずに終わってしまいました。上の写真は辛うじて見に行った夏目漱石の家の跡地にある記念碑です。千駄木周辺はかつての文豪が多く起居していたらしく、当時の偉人達に思いを馳せながら飄然とぶらつく的な事もしたかったのですが世知辛いです。
くやしいのでそのうち行って思う存分ぶらついてやろうと思います。
で、展示も終わって暇か、と言うとそんなことはなく、現在進行中のお話があります。
青山のダズルギャラリーでの「老若男女世界文学選集vol.7悪女についてを描く」という企画展に参加します。
この企画は有吉佐和子さんの小説「悪女について」を読んで、その挿絵と表紙を飾る装丁画を参加するイラストレーターがそれぞれの視点と解釈で描き出し展示する、という内容ですが、イラストレーター一人で仕上げるのではなく、実際にブックデザインを生業とされているデザイン事務所「マルプデザイン」のデザイナーの皆さんと組んで、話し合いながら仕上げて行くというより実践的なものであります。
既に2回の講義を受け、これから自分担当のデザイナーさんが決定しいよいよ濃い部分に進んで行くのかな?と思いくんくんになっているところです。鼻息荒いような。しかし未経験の事が何かと多く、与えられる課題に必死に対応しているとも言え、なんだか何かと格闘しているような、苦しくもあり充実しているようでもあり、これまた複雑な心境です。
今後の次第も展示されている様も五里霧中、想像し難いのですが、ひとつひとつ丁寧に取り組んで行きたい、さすればきっといい展示になるだろうとまるで具体性の無い希望か願望か。
一体、どうなってしまうのかー
ちなみに下の絵は、講義の為に描いたラフの一枚です。
