2013/07/29
砧公園の愛のメモリー
グループ展まで一ヶ月を切って、いよいよ尻に火が着いています。その為ブログの更新もぐだぐだと遅れています。いやいや、何も無くても遅いじゃないか。その通りです。休暇がテーマの絵を休み無く描くという、如何ともし難い矛盾を感じながらも、こつこつ続けているせいでこつこつ作品は出来上がっています。悩みつつ停滞しつつも。最近になって何とかゴールのイメージが見える様になってきました。あとは粛々と手と頭を働かせるだけ。頑張る。
東京に出てきてこの方、あまり有意義に、どうだと発表するに値する休暇の過ごし方をした記憶があまりない。最近のメモリーから抜粋するならば、そうだな、世田谷の砧公園で手弁当を持参して、最寄のコンビにでビールを買い、それらを飲み食いした後ごろごろした、という実に質素なもの。ピクニックと言えば良いのかな。
質素ではあると思うが、自分はわりとこれ好き。
気候がジャストで天気が良ければ実に気持ちが良く、脳みそがからっぽになる。
砧公園は木が多くて広い。ちょっと奥まで歩くと、景色に東京感が無くなる。その景色は、自分が地元に住んでいた時に、バイクで遠乗りした時の景色に通ずるものがある、と思っている。木の幹と枝と葉が重なり合う様子、その重なりによって生まれる緑色のコントラスト、そして緑の隙間から光る白。何も考えないで、ただただその色を見たり感じたりしていると、都会の中に居ながらも、まるで会津西街道という道路を、会津田島から塩原温泉を経由して、那須高原に向かっていく道中の景色を見ているような気持ちになる。それは当時の自分には至福の景色で、脳みそがからっぽになり危うく涎を垂れ流すかのような開放感を覚えた景色だった。その感覚を思い出させてくれる砧公園。すばらしい。
好きです、砧公園。
