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年末の足音を聞く

 ここ数ヶ月、私事でバタバタしていたのです。
ようやく片付いたのでこちらにも手が回ります。久々の更新です。
気がつけばもう12月で、今年も残りがそんなにない。毎年のように言うが本当にあっという間で困る。
イラストレーターとして何か実りがあったかなぁ、と振り返ると特に無いのが情けない。
情けないけどやめない。続ける。

今年は去年とかに比して、他の作家さんの作品を見に行く回数が多かったように思う。
まぁ見てる人はもっと見てると思うのだけど、自分の中では。
そのせいか自分の作品の意義、みたいなものを考えることが多かった。
多かった、というか今も考えているけども。
もう少し違う形の表現も出来るのでは...?とか思う。
まぁいろいろやってみようかなぁ、と思っている。
とりあえず来年あるグループ展でなにかやってみたい、と思っている。
成功するかどうか
 
などとだらだら作家として思っていること、考えていることを書いてみましたが
読んでてちっとも面白くないだろうなぁとは感じています。わかっていますとも。
そういう時もありますよ。

今日は晴れてて気持ちがいいなぁ


阿佐ヶ谷駅

仰げば尊し(早め)

二月も最早後半ですね。ぐんぐん時間は進んでいきますね。節分、都知事選、バレンタインデー、東京マラソン、矢継ぎ早に行われるイベントをことごとく無視してブログを更新しませんでした。何故かというと、グループ展の準備が遅れに遅れて何も手につかない白黒の瞳で私はただひたすらゼアイズナッシンアイキャンドゥーフォーユーやばい怒られる
絵を描くのが精一杯で何もできなかったからです。
 じゃあ、なんでそんなに遅れに遅れたのか、という話になりますが、理由は自分の中では明々白々で端的に言うと

準備不足

これに尽きます。もったいぶって行間を空けてみましたが、何のことは無い。間抜けな話ですね。アホですね。

今回の展示のテーマはBlack and White、日本語に直すと白黒、つまり白黒で描きましょうというものです。自分は基本作品は色を何色か使って描いていて、いざ白黒で描くとなるとむむっと構えてしまい、あれこれと悩んでしまいました。スタートが遅れた理由はこの悩みに起因します。せっかく白黒で描くのだからモチーフもちょっと違ったものが良いのか、とか、少ない色数でいかに説得力を出せば良いのか、とかいっちょまえに悩んでしまったのです。
しかし、最終的、というか、描いてるうちにそんな気張らなくても良いではないか、という気持ちになり今はあまり悩まず描いております。
今はと言いましたが展示まで一週間しかないんですけど。まぁでも何とか間に合いそうな状況になったので、気持ちに幾らか余裕が生まれました。あと一点描いて展示に臨む事になると思います。最後まで油断せずに描き切ろう。頑張ろう。

 ところで
白黒で描く、ということで最初に頭に思い出されたのは、かつて受講していたイラストレーション青山塾での、イラストレーターの井筒啓之先生の授業。先生は何度も「明度差」という言葉を使って、白黒に限らずカラーの絵であっても、色のトーンがいかに重要であるかと言うことを教えてくだっさった。
初めは何のことか理解できず、与えられた課題を見て頂いた際に苦言を呈された記憶。しかし、徐々に理解することができ、今でも絵を描く際は意識して描いている。
白黒で描く場合、これができないと絵として成立しないと教わった。果たしてちゃんと描けているのだろうか。

そんな井筒先生の個展がタイムリーな事に、今日から東京外苑前のギャラリー「ギャラリーハウスMAYA」で始まっていて、これは這ってでも行かねば。
 井筒啓之展「昼寝するお化け・landscape」

ついでに自分が参加する展示はこちら
Black and White part2
3月4日から3月9日です

木陰

秋と春


青山のAoビル
 
 これは今現在、東京の青山に聳え立っているビルです。暗くなれば美しくライトアップされてとても目立ちます。残念ながら、ビル内には様々なお店が入っているのですが高価な為自分はほぼ用事がありません。外から眺めるばかりです。
 青山と言えば
自分は2年ほど、イラストレーション青山塾と言うところで絵を教わっていた経験が有り、その名の通り青山塾は青山で開かれているので、週に一度、青山に通っていた。もっと言えば、最初の1年は地元福島から通っていた。高速バスで。なので、東京都の中で最も印象深く勝手に親しみと言うか、自分の絵の原点はここ、みたいな特別な気持ちを想起させる場所だったりする。スタート地点と言うか。
だからなにという事も無いけど。

 当時の青山の風景と今の青山の風景を比べてみると、たった数年ではあるものの結構変わっている。上のビルは当時は無かったし、よく利用していたり目にしていた店が変わっていたり、建物自体無くなっていたり、ちょこちょこ変化している。良いか悪いかは別として、自分としては少しだけ寂しい。
「野菜畑」のおじさん達はどうしたかなぁ、とか「ボヤージュ」で一服したいなぁ、とか思ったりもするけども、もうないのでそれも叶わない。ちょっと寂しい。
 そんな事は青山に限ったことではなく、あちらこちらで起こりうることであるから仕方のないことなのだ、と思うからそんなに固執して考えたりはしないが、やはりちょっと寂しい。ちょっとね。

 朝9時に車に乗り、自宅から山をひとつ越えて隣の市の駅前に向かう。近場の有料駐車場に車を停めて、その駅前から出る高速バスに乗り込んで東京駅へ。約4時間後に東京駅八重洲口に到着、八重洲の地下街の食堂で昼食を摂って授業の時間まで何をしようか、文庫本サイズの地図を見ながら考える。適当に暇を潰した後、早めに青山に向かい、青山塾近くにあったカフェで時間までひと休みして授業に臨む。2時間の授業のあと、塾で知り合った友達、あまり知らない人、先生でお茶(ビール)を飲む。または友達だけで連れ立って少しお酒を飲んで、宮益坂を下って渋谷駅へ。0時に間に合うように山手線で東京駅へ向かう。深夜バスに乗り福島に帰る。着くのは早朝5時。着いたら再び山をひとつ越えて地元の街へ。だいたい6時に家に着く感じだった。

すでに30を越えていたものの、その時間だけは20代前半のような心持だったような気がする。
あー恥ずかしい

これは余談これは余談

栄枯盛衰。

沙羅双樹の花の色 盛者必衰の理をあらわす
おごれる人も久しからず ただ春の夜の夢のごとし
これは平家物語の出だしの一文。
一回ブレイクした、盛り上がった人、事象は必ず衰退する、盛り下がる、みたいな事を言っているらしい。
らしい、と言うか、世の中見渡してみると、そういうことはわりとよくあると思う。
以前は調子が良く、ばんばん事業を拡大していた企業が潰れる。発売したCDがヒット、何百万枚も売れる、ミリオンセラー状態だった歌手があんまり売れなくなる。中学生、高校生時代はモテモテだった人が今はそんなことない。
結構よくある。
原因はなんなのか。それぞれ状況やら環境とかが違うだろうから、一概にこれ、というのは難しいのかもしらんけど、自分に当てはめて考えるに、調子が良いときは危機に対する意識が低くなる、ということ?と思い浮かぶ。
例えば、金が普段より財布にあると、つい無駄にビールを買ってしまう。とか、体調がすこぶる快調の時は電車内で赤い顔をして、マスクもせずにゲホンゲホン言っている人が隣にいてもなんとも思わない。とか。
いわゆる油断、というような心の働き。
それに伴って発生する心の動きで調子に乗る、という状態。他人に褒め称えられたりすると、つい鼻の穴が広がり気持ちが大きくなったりする状態。自分は他者とは違う存在、オンリーワンなのだ!と過剰に思い込み我儘や無茶をいったりしたりする。実はそんなことはないので、後で冷静になるといたたまれない気持ちになる。ハズい。
そんな心の動きが原因の一因ではなかろうか。
 
でも、一度上がったら下がるのは当たり前なんじゃないか?という考えもある。だって物を放ったらいずれ落っこちるから。
でも人工衛星って落ちないんだっけか?

宇宙って広がり続けてるんだっけか?

という具合に、この話しは終わりが見つからないのでこの辺でやめます。


代々木

ベイベー 並木道を抜け街の方へ

中野サンプラザ裏

つい先日まで気候が不安定、暑いと思えば寒くなり晴れたと思えば雨が降り、遠くの町では雪が降ったり。わけがわからない。いやー体壊すわこりゃ、とか言ってたらほんとに風邪をひいた。
大陸から来る冷たい空気と太平洋から来る暖かい空気のぶつかり合いが原因と思われるのだけど、こんなことになるならうまい事譲り合っていい感じにスッてどっかいってくれんかなぁ、と思う。
 思っていたら最近は気温が安定してきた。風邪も治った。漸く春を楽しめる感じになってきた。

楽しむ、と言って何をして楽しむか。いろいろあるが、自分は断然散歩です。単純にぶらぶら歩くのです。

散歩と聞いて、はは、やはりおっさんか。若さが無いね。と感じる方もいらっしゃるかと思う。わかる。言いたくなるのもわかる。バイクでツーリング、自転車でサイクリング、車でドライブ、皇居の周り等をランニング、テニスの壁打ち、公園でバドミントン、思いつくまま挙げてみたが圧倒的に印象が地味だ。だっててくてく歩いてるだけだから地味には違いない。異論は無い。
 
だから別に皆さんに勧めるべく、散歩の素晴らしさをここでプレゼンテーションする気はさらさら無い。ただ、自分にとっては確実に、体内に蓄積されている気がするストレスみたいな靄が、しゅ~っと蒸発して、その後脳みそがとろけていく様な幸福感に包まれるような瞬間を感じる時がある。日の光がいい感じにビルや木々を照らして、絶妙な影をアスファルトや葉に作り出したのを見たとき。これ最高。

しかし、この感じは散歩じゃなくても体験できる。以前バイクで用もないのにぶらぶらしてた時にも味わったことがあるから。バイクで感じれるなら自転車でもいけるはず。
だが現在自分は自転車を持っておらず、バイクも売り払ってしまったので、今となってはもはや歩くしか手段が無い。
まあでも、徒歩でその感じを体感できるならそれでいいじゃないか、と思う。お金も掛からないし。

 はい、そういうわけで、休日、天気が良くてあまりにも暇で気が狂いそうになったら、ぶらぶら歩いてみるのも良いかも知れませんよ。なるべく普段あまり行かない道のほうが、新鮮味があって良いかも知れません。

プロフィール

うえのゆきお

Author:うえのゆきお
 上野幸男
フリーランスイラストレーター
1975年福島県会津若松市生まれ
イラストレーション青山塾10,11期修了
埼玉県在住


Website:https://www.uenoyukio.com
連絡先:0143mugio@gmail.com

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