新宿ループ

 一人、二人、三人、次から次とやって来て列になってそのうち溢れるほどになる。

歩く、走る、立ち止まる、押し退ける、ぶつかる、避ける、譲る。

減ったかと思えばまた増える。朝も昼も夜もその繰り返し。

混じり合って、交差して、すれ違って、流れていく。
たまにこぼれたのがはじけて消えたりする。
 
雨、風、光、埃、たまに雪、鳥の糞を浴びながら、ここに固定されてからずっと見ている。
どのくらい前からかは憶えてない。
ふと考えると、周りの様子はだいぶ変わったのか、変っていないのか。
この人たちも変ったのか、変っていないのか。
明確に決められない。
決められない事が心地良いのか、ずっと考えたりする。

そうして夜になるので考えるのをやめる。見るのもやめる。
全部を浄化してくれる朝になるまでやめる。

そして朝になってまた繰り返し

繰り返し



新宿