地に立つ

 暑い日が続いていたら早々と梅雨明け宣言がなされて、気がつけば7月ですっかり夏だ。
夏というと祭りや花火や長期の休日とかが連想されて、暑いのが苦手な自分でもちょっと開放的な気がして気持ちが高揚する感じがある。
 でも、それは気のせいだ、というか思ったより夏を楽しめないのはわかっているので、そんなに気持ちを高揚させてバカみたいだな、とならないように気をつけよう。
 
今現在日本列島の西の方では集中的に雨が降り続けていて、テレビを通して見るその様はひどい。
ここ数年毎年、雨による被害を見ている気がする。
上記のような気楽なことを言っているのが申し訳なくなる。
できるだけ被害が広がらないように祈るばかりだ。

 先月のことだが、家族が増えた。
子供が無事産まれた。よく泣き、よく食べる女の子だ。
親になって、心情が決定的に変化したかというとそんなことはないのだが、ものの考え方が子供が中心になった。
元気に育てて守らねば、と思う。
下の絵は今の自分の心意気と言おうか、こうありたいという希望と言おうか。
しっかり地面に立ちたい。
人として。親として。

高圧鉄塔と雲

流れるよう

 さっきまで雨が降っていた夜。
車のライトが、路面に反射している様がきれいだなと思って写真におさめた。青山通りと表参道の交差点。
光が溶けて流れているようだった。
いつか描きたいと思っていて、今回描いてみた。
なかなかにしんどかった、という記憶が残っている。

溶ける光

今回の「Black & White」の自分の決め事は、光と影を描くということにして挑みました。
白黒で描くとなった時に、わりと早めに思いつくお題だな、ベタだなと思いました。現にこの展示に参加した、1年目と2年目のテーマはそうだったからです。
その後2回はちょっと違うことがしたくて逸脱しましたが、今回はしっかりしたものを描きたくて戻ってきました。
うまいこといったかは皆さまの判断に委ねるところであります。
来年はできるかどうかわかりませんが、なんとかしたいなと思っています。

終いに
3月にやった展示の作品の紹介を、5月も終わろうかという今までやっているのはさすがに遅いと思う。
もっとスピーディーに動きたいと、ずっと言っているが未だに変わらない。
自分を律しながら生きるのはなかなか難しいのだろうか。
ひとに尻を叩かれないと。

あのストリート

 今はもうそんなに用事がないので行かないが、つい数ヶ月前までは出勤する為に歩いていた道の風景。
国内屈指のスタイリッシュな通りで、店も多いが人はもっと多い。老若男女、日本国内に限らず外国からも何かを求めて集まる通り。
具体的に何を求めてるのかはわからないけど、用もないのに行きたくなる気持ちは少しわかる気もする。
なぜなら、やはり日常とは違う雰囲気が溢れている通りだから。
そこらに住んでいる人にとっては、それが日常なのでなんとも思わないのかもしれないが。

特に自分が好んでいたのは、季節ごとにころころ変わるショーウィンドウ。
写真に収めたりしていたが、何の為にかということはなく、しかし見返すとなんか面白いので消さずにとってある。
下の絵はそんな流れから撮った、動画から抽出したもの。
看板のモデルさんは静止画ではなく、実際は歩いてる動画で歩きながら衣装がぽんぽん変わっていくという内容。
その一コマを絵にしたらどうなるんだ?という興味で描いてみた。


ある道の風景

今改めて見返すと、もう一歩踏み込んだアプローチが欲しいなぁと思った。
まぁ毎回そういう気持ちは湧いてしまうんだけど。
ショーウィンドウはやはり面白いので、また機会があれば描いてみたい気もするが
ファッション関係は、資料がすぐ古くなってしまう気がする。

別にいいかという気もする。

スパーク

 基本的に、雨の日に外に出るのは好きではない。
傘を持つことで片手の自由が奪われることによって、いろいろと不具合が起こる気がする。
なにかするにつけスムーズさを欠くので、体がごわごわするような、まとわりつくような不快な感じが常にある。
あと視界も悪くなる。人が多いところだとすれ違うのも気を使う。資料となる写真を撮るのもめんどくささが増す。
などなど、言い出したらいろいろ出てくる。
そんなわけで、雨の日の景色を絵に描くことは少ない。

しかしながら、雨の日じゃないと遭遇できない景色とか現象はもちろんあって、それに気がついて惹かれれば描きたくなる。
この絵は、上で述べたネガティブな気持ちを吹き飛ばした景色。


雨、夜、ビニール傘

夜、ビニール傘越しに見た街灯の光。
宇宙っぽいな、スペイシーだな、と小学生みたいな感想しか浮かばなかったが、これを絵にしたらどうなるか?という好奇心も同時に湧いてきて出来上がった作品。
破裂した星が光る欠片を撒き散らしてるような。



落ち着く理由

 外はよく晴れているけど、カーテンも開けずに寝床でだらだらしている休日の午前中感も午後感もある時間帯。
部屋の中は薄暗いが天気が良いのがわかるくらいには明るいので、それでいいと思ってそのままでいる。
全然明確に照らされない部屋で、起き上がらずに本でも読んでいる。
おそろしくストレスが無い。
落ち着く。
同時に刺激もないけど。

と、言ったような心地がいい状況、シチュエーションは何によってもたらされるのか。情景を細かく分解したら何があるのか。
そんな考えから描いた作品です。
光が透過するカーテンを描きました。

透過

何を描いたのかわかりづらかったので、これは一体なんですか?という質問が多かったです。
描ききれてない感じもあるので、致し方無いと思っております。
それと写実でありながら、抽象的なアプローチというのをしてみたくて選んだモチーフなので、あまり分かりやすく描こうとしていないという側面もあります。
しかしながら、やはり反省点の多い作品となってしまいました。
あまりにもしんどかったので、描き直す気力は今のところ無いです。

毎回うまくいかない作品一点はある気がする

プロフィール

うえのゆきお

Author:うえのゆきお
 上野幸男
フリーランスイラストレーター
1975年福島県会津若松市生まれ
イラストレーション青山塾10,11期修了
埼玉県在住


Website:https://www.uenoyukio.com
連絡先:0143mugio@gmail.com

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