3枚目

いろいろと動き回っていたら
いや言うほど何かしてたわけじゃない気もするが、時間が過ぎていた。
窓の外の木は緑の葉っぱが茂っていて、風に揺れている。虫も飛んでいる。

前回の続きの三枚目を紹介します。

町田康 著「きれぎれ」より

町田康さんの「きれぎれ」をテーマにして描きました。
芥川賞受賞作です。
絵描きの「俺」の趣味はランパブ通い。高校を中途で廃し、浪費家で夢見がちな性格のうえ、労働が大嫌い。
金に困り、自分よりも劣る絵なのに認められ成功し、自分が好きな女と結婚している吉原に借りにいってしまうが。。。
(文庫本裏表紙のあらすじより)
偏屈で世間を小馬鹿にしている主人公が、その世間に翻弄されている様は、文体を伴って滑稽に感じますが、
わりと身近な心の動きであると感じてハッとしたりします。
また、執拗かつ淡々とした情景描写から、主人公の心情をも表現しているような文章の味わいや独特のキレは、
小説を読むことの快感を味わえると自分は思います。思っています。(個人の感想)

本文最後の「青空。きれぎれになって腐敗していて」の一文と、作品全体のイメージを加味して、
白と黒が逆転した空を描いてみました。
しかし、町田康さん独特の、落語のようなちょっと脱力したような雰囲気は出せなかったと思いました。
まだまだだな

ホームページ

 遅ればせながら
ホームページを作成いたしました。

https://www.uenoyukio.com

よろしくお願いします。

画像は全然関係ないperfumeのa-chanの模写。

模写 a-chan

2枚目

 あちこちでいろんな花が咲き始めて、いよいよ春かなと思わせる雰囲気を感じ取れてなんとなく高揚する。
なんつってたら昨日は真冬の寒さで、関東でも雪が降ったりして驚いた。
今年の東京は花見のタイミングが難しそう。

さて、前回に引き続き先日のグループ展「Black & White part2」で展示した作品を紹介致します。

川上弘美著 「クリスマス」より

 川上弘美さんの著作の短編「クリスマス」を読んで絵にしました。
話のすじとしては
主人公「わたし」が、友人から青空市で購入したという壺を預かる。ふとした時に壺をこすったところ、煙と共に「コスミスミコ」と名乗る女の子があらわれて。。。
というとおとぎ話のようですが、舞台は現代社会のようです。
 熊とピクニックに行くデビュー作「神様」が表題作の短編集に収録されています。
河童や人魚が出てくる他の収録作に比べると、わりと普通な内容に感じました。登場人物が全員いちおう人間だからでしょうか。しかし馴染みすぎて、逆に変な感じもします。
このころの川上弘美さんの作品の自分の印象は、静かに狂っているという感じで、得体の知れないものが登場するんですが、それが当たり前のように、話が淡々と展開していくのがそう感じるんだと思います。
その得体の知れないものとの関係性が、どうなっていくのかが読みどころなのかなと。
もっと言えば、普段の暮らしにおいて、自分以外の生き物は皆何を考えているかわからないとも言えるので、作中に登場する得体の知れなもの達はその比喩なのかもと考えることもできる気がします。
自分以外、他者とのつながりを書いているのかな、と愚考したりしてます。
誤読かもしれませんが。

今回描いた絵では、「日常に混じる違和感」を意識して描いてみました。

1枚目

 前回の記事で申し上げた、先だってのグループ展「Black & White」で展示した作品を紹介致します。

「後藤さんのこと」より

円城 塔 著 「後藤さんのこと」
 
「後藤さん」という何かを解説しつつ、「後藤さん」に対する気持ち、思いを語るように展開していくお話。
「後藤さん」は人間のように描写されているんですが、解説が進むにつれて
人間。。。なのかな?なんなの、どういうこと?という具合に混沌としていき、よくわからなくなっていきます。
一瞬わかった気がしたりしますが、またわからなくなったりします。
わかった部分を抽出するように絵にしてみました。

円城作品の正しい読み解き方を知りたい
そんなものないのかな



終了いたしました

今更ですが
ダズルギャラリーでのグループ展「Black & White part2」、無事終了しました。
お忙しい中足を運んで下さった皆様、ありがとうございました。
展示に参加させて下さったオーナーの村松さん、作家の皆様、ありがとうございました。

今回は、いつにも増して在廊できなかった感があり、それが心残りです。
普段はアルバイトの合間に絵を描く日々なのですが、家とバイト先以外で人に会わない状況なので、自分がイラストレーターということを忘れがちになるんですねぇ(まぁ本当にイラストレーターと言っていいのか疑問が湧くっちゃあ湧く)。
こういう機会にいろいろ話したり聞いたりしないと、ただのフリーターが趣味で絵を描いてるのと何が違うのか、という思考になったりすることもあるんですねぇ。
そんなわけで残念感はありますが、それを埋めるには進んで人に会いに行くしかない!と思うので、今後はそうします。

数えると「Black &White」の展示に参加したのは今回で4回目。4年目。
4回目ともなると、制作するにあたりいろいろ考えるもので、今までの流れでいいのかな?何か違うアプローチ、したくない?
という気待ちが芽生えました。
本当のことを言えば、去年すでにそんなことを考えたのですが、方向性がいまいち定まらず、定まらないままやったもんだから結構ぐだぐだに終わってしまい、反省しまくったということがありました。
なので今回はぐっと気を引き締めて取り組みました。
結果、出点数こそ過去最低の4点でしたが、ひとつひとつ妥協なく描けたと思えるものができた、と思っております。
それに対する評価は、実際よくわかりません。。。
今後こちらで上げていくので、どんなもんか見てやってください。

テーマを「自分が読んだ小説を絵にする」として3作ほど選んで描きました。
小説を読んでいる際の視覚情報はほぼ白黒。
その白黒から読み取れる情報を、脳内で変換して景色や人物を構築させている。
という屁理屈を思いつき、Black & Whiteの展示のテーマと強引に結びつけました。
ほぼこじつけですが。
自分の不自由な表現方法を軸に、どこまで広げられるのか、を課題として制作しました。


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